本記事では、気象データアナリストについて解説します。
気象庁では2021年2月から、気象データアナリストの育成を進めています。
気象データアナリストの育成講座を実施しているのは、「データミックス」「スキルアップAI」「岐阜大学」です。
今回は、わたしが受講しているデータミックスの講座についても紹介していきます。
この記事でわかること
気象データアナリストとは?
気象庁では、気象データアナリストについて、以下のように説明しています。
気象データには、天気や気温、風、湿度など、たくさんのデータがあります。
これらのデータを活用することで、企業の売上UPや損失コストの低減を目指すことが可能です。
たとえば…
- 気温が何℃のときにアイスが売れるか?
- 雨が降ったら店の客数はどれだけ増えるか(減るか)?
しかし現在は、気象データとビジネスデータをひもづけて企業活動に活かせる人が、あまりいないようです。
そこで気象庁では、気象データアナリストを育成することで、気象データの活用を進めようとしています。
気象データアナリストになる方法
気象データアナリストになるためには、気象庁が認定した講座を受講する必要があります。
2023年4月時点で、3つの会社・大学で講座が認定されています。
講座では、気象庁が定めているガイドラインに沿って授業がおこなわれます。
おもな講座内容は、こちらです。
おもな講座内容
- 気象データの扱い方
- 統計学
- 機械学習
- ビジネス課題の発見・分析
気象に関する物理的な知識というよりも、データを分析してビジネス課題を解決できることを目的とした講座内容になっています。
具体的には、Python、R、SQLなどのプログラミングや、回帰分析などの統計的手法を学ぶことになります。
データミックスの気象データアナリスト養成講座
わたしは2023年1月から、データミックスの「気象データアナリスト養成講座」を受講しています。
ここからは、データミックスの講座内容について紹介します。
データミックスの講座の特徴
- 受講カリキュラムは4ステップ
- 週1回3時間の授業が約6ヶ月
- 受講生はプログラミング初心者も多そう
- 予習・演習の教材が豊富
受講カリキュラムは4ステップ
データミックスの講座カリキュラムは、4ステップで構成されています。
カリキュラムと主な内容
- ブートキャンプステップ:統計学とSQLの入門
- ベーシックステップ:Rで回帰分析、Pythonで機械学習
- アドバンスステップ:Deep Learningや自然言語処理の実行
- インテグレーションステップ:気象データを用いて実践演習
1~3ステップについては、気象データアナリストだけでなく、他のコースを受講している人と一緒に授業を受けます。
そのため、気象データに特化した内容は、「インテグレーションステップ」に進んでからとなります。
週1回3時間の授業が約6ヶ月
2023年1月開始の場合、授業スケジュールは、1月後半~7月末までです。
週1回、3時間の授業を受けます。
授業は東京・神保町にある教室で受けることもできますが、オンライン受講も可能です。
1月28日の授業では、10人ほどが教室で受講、20人以上がオンラインで受講していました。
予定が合わないときは、振替の授業に出ることもできます。
それでも難しい場合は、授業の様子を録画した映像を見ることができるので、自己学習も可能です。
受講生はプログラミング初心者も多そう
オリエンテーションでは、受講生が自己紹介する時間もありました。
「プログラミングは初めてやる」「ふだんは営業でIT系の仕事はしたことない」と話す人も多く、プログラミング初心者でも問題なく受講できると感じました。
メモ
データミックスなら、説明会や個別の受講相談を無料で受けられます。
気になる人は、気軽に相談してみるのがオススメです。
実際にわたしも、PythonやR、統計学、機械学習は初めて学ぶことになります。
データ分析やプログラミング経験が長い人と比べると、予習・復習に時間がかかると思いますが、初心者でも意外とチャレンジできそうです。
予習・演習の教材が豊富
オリエンテーションは1月21日、最初の授業は1月28日に始まりましたが、事前にかなりの量の予習教材が提供されました。
予習教材の内容は、Python、R、SQLの基礎講座です。
教材や授業に関する資料は、すべてCanvasというWEBサービスで共有されます。
動画教材とクイズ形式の演習がありました。
正直、量が多くて大変ですが、基礎中の基礎となる内容から講義をしてくれるので、初心者でもついていけます。
まとめ:気象データ分析の専門家になれる
今回は、気象データアナリストについて解説しました。
気象データアナリストは、気象データを分析して課題解決するスペシャリストです。
認定講座は2021年に開始されたため、気象データアナリストの人数は、まだ多くありません。
これから活躍の場を広げていけると思うので、気になる人はぜひ一緒に挑戦しましょう!