暑い時期になるとテレビで聞くようになる「暑さ指数」。
単位が「℃」であることもあって、気温と混同してしまうかもしれません。
しかし、「暑さ指数」は熱中症の危険度を表す指数であり、気温とは異なります。
この記事では「暑さ指数」について解説していきます。
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暑さ指数とは
「暑さ指数」は、熱中症を予防する目的で作られた指数です。
湿球黒球温度(Wet Bulb Globe Temperature(WBGT))ともいいます。
「暑さ指数」は以下の式で計算されます。
輻射熱とは、建物や地面から放射される熱です。
式を見ると「湿度×0.7」なので、湿度の影響が7割もあります。
気温の影響は1割なので、気温より湿度の方が影響が大きいことがわかります。
暑さ指数と熱中症の危険度
暑さ指数が何℃以上になると、熱中症の危険度が高くなるのでしょうか。
環境省が示している指針はこちら。
実際に東京都の「熱中症による救急搬送者数」と「暑さ指数」を見てみます。
搬送者数が多い順に10日間を見てみると、以下のようになります。
日付 | 搬送者数(人) | 暑さ指数(℃) |
8月2日 | 367 | 33.4 |
8月1日 | 363 | 34.1 |
8月3日 | 329 | 32.9 |
8月7日 | 280 | 32.9 |
7月31日 | 259 | 32.5 |
日付 | 搬送者数(人) | 暑さ指数(℃) |
8月6日 | 230 | 33.2 |
8月8日 | 228 | 32.9 |
8月5日 | 224 | 31.8 |
8月4日 | 221 | 31.8 |
7月30日 | 209 | 32.7 |
■データ元
暑さ指数(WBGT)の実況と予測「過去データ」(環境省HP)
熱中症情報 救急搬送状況(総務省消防庁HP)
すべて暑さ指数が31以上の【危険レベル】であることがわかります。
熱中症対策を考えるときには「暑さ指数」が大きな目安になりそうです。
暑さ指数の確認方法
暑さ指数は環境省のホームページで確認することができます。
見たい地点をクリックしていくと、時間ごとの暑さ指数を確認することもできます。
ぜひ一度、自分の住んでいる地域の暑さ指数を確認してみてください。