今回は、2021年の大分県お天気ニュースを紹介します。
2021年も大雨・猛暑・雪など、さまざまな天気のニュースがありました。
ここでは、大分県の気象キャスターとして活動している私が、県内の天気ニュースを厳選して3つ紹介します。
【第1位】8月の記録的大雨
1位は8月の記録的大雨です。
8月は前線が停滞し、九州や中国地方を中心に記録的な大雨になりました。
天気予報で「梅雨末期のような大雨」という言葉を聞いたかもしれません。
8月としては異例の長雨となり、各地で降水量の記録を更新。
大分県では、8地点で「8月の月降水量」が最も多くなりました。
特に降水量が多くなったのは「椿ケ鼻」「耶馬渓」「日田」です。平年の4倍くらいの雨が降りました。
【第2位】1月の大雪
2位は1月の大雪です。
2021年1月7日~10日は、強い寒気が流れ込み、大分県でも雪が積もりました。
特に積雪が多かったのは国東半島。真っ白になっている様子がわかります。
一般社団法人 国東市観光協会で計測された雪は35センチです。
大分県では5年ぶりに大雪警報も発表されました。
また、鉄道の運休・遅延、飛行機やフェリーの欠航、水道管の凍結、積雪や路面凍結によるスリップ事故なども、発生してしまいました。
【第3位】10月に猛暑日
3位は10月に猛暑日です。
2021年10月3日、大分県日田市で最高気温35.7℃を観測。
10月としては異例の暑さで、全国の10月の最高気温ランキングでも2位タイ記録を更新しました。
【番外編】実は「梅雨入り」が最も早かった
「厳選して3つ!」と言いつつ、実はトップ3に入れようか迷った天気ニュースがあります。
それが「過去、最も早い梅雨入り」をしたこと。
2021年5月15日に「九州北部地方は梅雨入りしたとみられる」という発表がありました。
しかし、5月~7月ごろに発表される「梅雨入り・梅雨明け」は速報値であり、確定値ではありません。
速報値として日付を発表していますが、そのあと観測データなどを見直して、9月に改めて確定値を決めています。
今年の梅雨入り・梅雨明けの「速報値と確定値」を見てみると、九州北部地方では5月15日→5月11日に変更されています。
変更された結果、九州北部地方は最も早い梅雨入りとなりました。
今年の梅雨については、こちらの記事もご参考ください。
■参考
・気象庁:夏(6~8 月)の天候