広告 気象予報士

システムエンジニアから気象キャスターに転職した3つの理由

2021年12月22日


今回は、システムエンジニアから気象キャスターに転職した理由を話します。

私は学生時代に気象予報士の資格を取得しましたが、卒業後はIT企業に就職し、気象とは全く関係ない仕事をしていました。

しかし2年足らずでIT企業を辞めて、気象キャスターに転職。

なぜ入社した会社を辞めて転職したのか、転職した経緯や理由を書きたいと思います。

「気象キャスターになりたい人」「仕事の選択に悩んでいる人」の参考になれば幸いです。

これまでの経歴

まず、これまでの経歴を紹介します。

これまでの経歴

  • 2010年~2016年:大学・大学院で気象研究
  • 2014年:気象予報士の資格取得
  • 2016年:大学院を卒業。IT企業に就職
  • 2018年:システムエンジニアから気象キャスターに転職

気象予報士の資格は大学院1年生のときに取得しました。

学生時代は、気象の研究をしたり、気象予報士の資格を取ったり、気象学会で発表したり、気象観測船に乗ってみたりと、気象のことを中心に生活していました。

就活時はいろいろ悩みましたが、IT企業に就職することを決意。

決意から2年後、転職活動をして気象キャスターになりました。

システムエンジニアになった理由

ここからは、大学院を卒業したあとになぜシステムエンジニアになったのか、話していきます。

IT企業に就職してシステムエンジニアになった理由は2つあります。

システムエンジニアになった理由

  • これまでとは異なる環境で働いてみたかったから
  • 技術を身につけたかったから

①これまでとは異なる環境で働いてみたかったから

最も大きな理由は「環境を変えたかったから」です。

中学時代に気象に興味を持ち、「いつか気象の勉強をしてみたい」と思って大学院まで過ごしてきました。

ただ、気象の勉強をすることが目的だったので、気象の仕事をするかどうかは別問題。

就活のタイミングで「気象以外の世界を見てみたい」という思いが大きくなり、気象と全く関係ない仕事に就くことに決めました。

IT企業に入社後、配属されたのは「メガバンクのシステム開発」の部署でした。

すべてが0からのスタートになって面白かったです。

②技術を身につけたかったから

学生時代の私にとって、「システムエンジニア」という職業は「手に職がつく」というイメージがありました。

また、漠然とですが、今後は世の中のほとんどすべてのモノがIT化していくと感じていました。

そのため、システムエンジニアになってITの仕組みを知っておくことは長期的に役立つだろうなぁと思い、システムエンジニアになりました。

気象キャスターに転職した理由

ここからは、なぜシステムエンジニアから気象キャスターに転職したのか、話していきます。

転職した理由は3つあります。

気象キャスターに転職した理由

  • 仕事の対象を「好きなこと」にしたかったから
  • 資格を活かしたかったから
  • 「気象をわかりやすく伝える人」になりたかったから

①仕事の対象を「好きなこと」にしたかったから

気象キャスターに転職した最大の理由は「好きなことを仕事にしたい」と思ったからです。

IT企業でシステムエンジニアをしていたときは、働く環境(職場の同僚・上司の人柄、会社の制度等)は大変よく、とても満足していました。

しかし、心の底からパソコンシステムを好きになることはできませんでした。

「仕事は、誰と働くかが最も大切」という考え方も理解できましたが、私にとっては「仕事は、"好きなこと"に携わるのが最も大切」だと気づきました。

そのため、好きな分野である「気象」の仕事に転職しました。

②資格を活かしたかったから

学生時代は、気象予報士や気象研究者と接する機会が多かったので、気象予報士が珍しいとは思っていませんでした。

しかし気象と関係ない会社に就職したところ、「初めて気象予報士に会った」と言われることもしばしば。

気象予報士の珍しさや価値を実感するようになりました。

「せっかく資格をもってるなら、活かしてみるのもいいかも」と思い、資格を活かせる仕事に就きました。

③「気象をわかりやすく伝える人」になりたかったから

学生時代、「気象学会」と「気象予報士会」に参加していました。

両方に参加して感じたのが、「気象研究者と気象予報士って、結構ちがうんだな」ということ。

気象予報士の資格をもっていても、研究や学会発表の経験がある人は少ないと思います。

私は、ほんの数年間ではありますが、気象の「研究」の世界にいたことで、論文を読んだり学会発表を聞いたりすることには慣れていました。

「気象研究の難しい内容をかみくだいて、わかりやすく伝える人になりたい」と思うようになり、転職を決めました。

仕事選びは"自分にとって"最も大切なコトを決めるべき

最後に、仕事を決めるときの考え方について書きたいと思います。

世の中にはたくさんの会社や職業があって、どこでどんな仕事をしようか、迷うことがあるかもしれません。

そんなとき、「仕事をするうえで自分にとって最も大切なコト」はなんだろう、と考えてみるのをオススメします。

例えば、以下のような会社があるとします。

A会社:誰もが知ってる大手企業、残業は多め、海外転勤あり

B会社:あまり知られていない中小企業、定時に帰れる、家から近い


あなただったら、どちらの会社に就職したいですか?

  • みんなからスゴいと言われたい
  • バリバリ働くビジネスマンになりたい
  • 世界でも働いてみたい

というタイプの人は、A会社を選ぶと思います。

いっぽう、

  • 自分の趣味に時間を使いたい
  • 家族と過ごす時間がたくさん欲しい
  • 海外なんて興味ない

というタイプの人は、B会社を選ぶと思います。

どちらを選んでも正解です。

重要なのは、「みんなからスゴいと言われたい」が最も大切なのか、「自分の趣味に時間を使いたい」が最も大切なのかを、自分で判断することです。

「仕事をするうえで自分にとって最も大切なコト」が決まっている人は、仕事選びで後悔しづらいと思います。

ちなみに、「仕事をするうえで自分にとって最も大切なコト」は、変わっても全然OKです。

そのとき自分が大切だと思ったコトを基準にして、就活や転職をしてみるのがいいと思います。

以上、参考になることがあったら幸いです。

-気象予報士