2020年11月18・19日、鳥取県では最高気温が25℃以上の夏日を観測しました。
季節外れの気温になった理由としてフェーン現象が挙げられます。
フェーン現象についてはこちらの記事に載せています↓↓ 続きを見る
フェーン現象とは【ドライフェーンも解説】
ここでは当時のデータを振り返りたいと思います。
2020年11月18・19日の最高気温
当日の最高気温を見てみましょう。
11月18日の鳥取県内各地の最高気温
鳥取市の湖山(鳥取空港)では最高気温が25.9℃、11月の気温としては観測史上2位を記録しました。(2020年11月末時点)
倉吉市では11月の気温としては観測史上1位で、鳥取市では8位、岩美町岩井では6位の記録になりました。
11月19日の鳥取県内各地の最高気温
前日18日よりも気温の上がったところが多くなりました。
大山町塩津と境港市では最高気温が27.7℃、11月の気温としては観測史上1位を記録しました。(2020年11月末時点)
27.7℃というのは、県内すべての観測地点で見ても、11月の気温として最も高い気温です。
これまでで最も遅い夏日となった地点も多く、11月とは思えない暑さになりました。
2020年11月19日のデータ
天気図
朝9時の天気図を見ると、大陸に低気圧があることがわかります。
低気圧は夜にかけて日本海を進み、低気圧に向かって南から暖かい風が吹いたことで気温が上がったと考えられます。
断面図
ここから少し専門的な図になります。
各気象要素の岡山-鳥取における断面図を示していきます。
鉛直流と風速
山の風上側で上昇流(薄く赤い部分)、風下側で下降流(青い部分)であり、フェーン現象の特徴が見られます。
相対湿度
山の風上側で湿度が高く(緑の部分)、風下側で湿度が低い(黄色い部分)ことがわかります。
これもフェーン現象の特徴です。
鉛直流と温位
下降流(青い部分)で等温位線が下がっていることがわかります。
これもフェーン現象の特徴です。
まとめ
- 鳥取県の北側に低気圧があった
- 低気圧に向かって南風が吹いた
- 南風が吹いたことでフェーン現象が起こり、気温が上がった