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台風の強さ・大きさ【過去の事例も紹介】

2021年9月22日

2021年台風14号

台風の強さや大きさってなに?
天気予報で「猛烈な台風」や「大きい台風」って聞くけど、どんな台風かわからない!

このような疑問を持っている人に向けて、台風の強さ・大きさについて解説します。

過去の事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

台風の強さ

台風は「強い」「非常に強い」「猛烈な」の3段階で強さを表現します。

台風の強さを決めるのは風速です。中心気圧は「台風の強さの定義」ではないため注意しましょう。

「台風の強さの定義」をまとめると、以下のようになります。

ここからは「強い」「非常に強い」「猛烈な」勢力で上陸した過去の台風を紹介します。

「強い」勢力で上陸した台風の例

2019年台風19号は「強い」勢力で伊豆半島に上陸。

そのあと関東地方を通過して、東日本を中心に大雨、暴風、高波、高潮などの被害をもたらしました。

気象庁は、顕著な災害を起こした自然現象に名前を付けることにしていますが、2019年台風19号は「令和元年東日本台風」という名前が付けられました。

「非常に強い」勢力で上陸した台風の例

2018年台風21号は「非常に強い」勢力で徳島県に上陸。

そのあと神戸市付近に再上陸し、近畿地方を中心に甚大な被害が発生しました。

関西空港で浸水やタンカー衝突など大きな被害が出たため、覚えている人も多いと思います。

台風が「非常に強い勢力」で上陸するのは1993年の台風13号以来25年ぶりのことでした。

海の上で「非常に強い勢力」になる台風は多くありますが、その勢力のまま日本に上陸することは珍しいです。

「猛烈な」勢力で上陸した台風の例(フィリピン)

2013年台風30号(ハイエン)は「猛烈な」勢力でフィリピンに上陸しました。

日本よりも台風の襲来が多いフィリピンですが、この台風により過去最大級の被害が発生。

とくに暴風・高潮災害が大きく、死者・行方不明者数は8,000人を超えました。

台風の大きさ

台風は「大型」「超大型」の2段階で大きさを表現します。

台風の大きさを決めるのは強風域の半径です。

「超大型」の台風になると、本州をすっぽりと覆うくらいの大きさになります。

ここからは「大型」「超大型」で上陸した過去の台風を紹介します。

「大型」で上陸した台風の例

2019年台風10号は「大型」な台風で愛媛県の佐田岬半島を通過したあと、広島県に上陸。

広島県に上陸するのは1990年台風14号以来、29年ぶりのことでした。

上陸する前日の2019年8月14日の雲を見てみると、西日本を覆うくらいの大きさの雲域が見られました。

「超大型」で上陸した台風の例

2017年台風21号は「超大型」な台風で静岡県に上陸。

台風が「超大型」を維持したまま日本に上陸するのは、記録が残る1991年以降、初めての出来事でした。

上陸する12時間前の雲を見てみると、日本が見えなくなるくらいの大きさの雲域が見られました。

■参考
台風について(気象庁)
デジタル台風
台風位置表(気象庁
令和元年東日本台風(台風第19号)による大雨、暴風等(気象庁)
平成30年(2018年)台風第21号(大阪管区気象台)
台風30号(フィリピン)の被害概要について(国土交通省)
台風第21号及び前線による大雨・暴風等 平成29(2017)年10月21日~10月23日(速報)(気象庁)

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