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【注意したい!】春の5Kって知ってる?

「春の5K」ってなに?

こんなふうに思っている人に向けて記事を書きます。

春の5Kとは、春に特に注意が必要な事をまとめて表す言葉です。

「強風」「乾燥」「寒暖差」「花粉」「黄砂」の頭文字がすべて「K」なので、「春の5K」と呼んでいます。

今回は「春の5K」について、データを使いながら詳しく解説していきます。

「春の5K」とは

春の5Kとは、「強風」「乾燥」「寒暖差」「花粉」「黄砂」のこと。

どれも特に春に注意が必要な事柄です。

春の5K

  • 強風
  • 乾燥
  • 寒暖差
  • 花粉
  • 黄砂

「春の5K」は気象庁の正式な予報用語ではありませんが、気象情報で気象キャスターがよく紹介しています。

 

「春の5K」をひとつずつ解説!

 
ここからは、「春の5K」を詳しく解説していきます。

強風

春は低気圧が日本付近を通過しやすくなる時期です。

低気圧が接近・通過するときは、風が強くなります。

2022年3月6日の風の予想(初期値:2022年3月5日12時)


 

乾燥

春は乾燥しやすい時期です。

2021年の東京の月最小湿度を見てみると、最も低いのは4月の10%でした。

東京の月最小湿度2021

(データ元:気象庁


 
また、2020年の出火件数を見てみると、最も多いのは3月3572件、2番目に多いのは4月3569件です。
 

 
空気が乾燥しているときは、特に火の取り扱いに注意しましょう。
 

寒暖差

春は寒暖差が大きくなりやすい時期です。

月別の「最高気温の平均値」と「最低気温の平均値」の差を見てみると、3~5月に差が大きいことがわかります。

東京の月平均気温

(データ元:気象庁


 
さらに春は、1日の中での寒暖差だけでなく、日毎の寒暖差も大きくなりやすいです。

体調を崩さないように気をつけたいですね。
 

花粉

春はスギやヒノキの花粉が多くなる時期です。

「自分は花粉症じゃないから関係ない!」と思っていても、アレルギー素因を持つ人なら、花粉症を発症する可能性はあります。

「どのくらいの人が花粉症なのか?」を調べた研究によると、約20年で花粉症の人は2割→4割に増加しています。


 

花粉症の症状をやわらげ、発症を遅らせるためには、花粉を浴びないようにすることが大切です。

マスクをしたり、服に付いた花粉を払ってから家に入ったりすることで、花粉を避けることができます。
 

黄砂

春は黄砂が飛んでくる時期です。

黄砂が観測された日数を見てみると、最も多いのが4月、次いで3月、5月となっています。

黄砂の観測日数

(データ元:気象庁

黄砂は、強風で巻き上げられた砂漠の砂が、偏西風にのって日本にやってくる現象です。

冬は地面が雪に覆われていますが、春になると雪が融けて、地面の砂が舞い上がりやすくなります。

さらに春は低気圧が発生しやすく、強い風によってたくさんの砂を舞い上げるので、日本まで飛んできます。


 
夏になると、雨が降ったり植物が多くなったりするので、黄砂は落ち着きます。

 

「春の5K」に気をつけよう!

今回は「春の5K」について解説しました。

冬から春に変わり、少しホッとする季節にはなりますが、「強風」「乾燥」「寒暖差」「花粉」「黄砂」には気をつけて過ごしましょう。

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