※この記事は2021年7月6日時点の天気予報を使用しています。
2021年7月7日は山陰地方で大雨になるおそれがあります。
天気図などの予想資料を見ていたところ、2017年7月の九州北部豪雨が思い出されました。
今回は、2021年7月7日の天気予報と、2017年7月の九州北部豪雨の資料をまとめたいと思います。
2021年7月7日の天気予報
梅雨前線が南下するのに伴い、活発な雨雲が山陰地方にかかるおそれがあります。
(初期時刻2021年7月6日12時のMSM)
特に島根県で大雨の可能性が高くなっています。
ただ、上記の雨の予想動画は、いくつかあるコンピューターの予想の1つです。
そのため他の予想を見てみると、鳥取県に活発な雨雲がかかる予想もあります。
山陰だけでなく山口県や北陸地方でも大雨の可能性があります。
2021年7月7日の予想天気図
予想天気図を見てみると、前線上の低気圧が7日にかけて東進し、西日本では梅雨前線が南下してくる予想です。
その後は、今のところ、山陰沖~東海地方~関東の東に梅雨前線が位置しそうです。
2017年九州北部豪雨
2017年7月の九州北部豪雨では、始めに島根県で「大雨特別警報」が発表されました。
その後、九州に線状降水帯が発生し、福岡県や大分県を中心に大雨になりました。
大雨特別警報の発表日時・場所
- 2017年7月5日5時55分:島根県
- 2017年7月5日17時51分:福岡県
- 2017年7月5日19時55分:大分県
2017年7月の天気図
2017年7月の天気図を見ると、4日に東北地方にあった梅雨前線が、5日には中国地方付近に位置し、6日に九州北部にかかっていました。
7日は梅雨前線が北上して、中国地方付近にありました。
大雨の原因
気象庁の解析では、大雨の原因を「線状降水帯が同じ場所に停滞したことで引き起こされた」としています。
大分県では、特に日田市で大雨になりました。
日田市の大雨の記録
- アメダス総降水量(7月5日~7月9日):448ミリ
- 24時間降水量の最大:369.5ミリ(観測史上1位)
- 7月5日の日降水量:336ミリ(観測史上1位)
日田市では、7月の1か月間の総降水量が平均376.9ミリなので、1か月間に降る雨の量を大きく上回る量が、わずか数日で降ってしまいました。
まとめ
- 2021年7月7日:山陰地方(特に島根県)で大雨の可能性が高い
- 2017年九州北部豪雨では、島根→福岡→大分の順で大雨特別警報が発表
- 2017年九州北部豪雨では、日田市で記録的な大雨
<参考>
・平成29年7月5-6 日の福岡県・大分県での大雨の発生要因について(気象庁HP,気象研究所)
・災害時気象資料-平成29年7月5日から9日にかけての九州・山口県の気象状況について-(福岡管区気象台)
・災害時気象報告,平成29年7月九州北部豪雨及び6月7日から7月27日までの梅雨前線等による大雨等(福岡管区気象台)