
このように考えている人に向けて、気象予報士試験に合格するまでの手順と勉強方法を解説します。
自分の体験談・失敗談をもとに紹介するので、気象予報士に興味がある人はぜひ参考にしてください。
気象予報士試験の概要
まずは気象予報士試験の概要を把握しておきましょう。
気象予報士試験の概要
- 1年に2回(1月・8月)試験がある
- 試験科目は「学科(一般)」「学科(専門)」「実技1」「実技2」
- 学科試験はマークシート形式
- 実技試験は記述式
- 学科試験に合格すると1年以内は試験免除
実技といってもペーパーテストなので、誰かと面接したり人前で解説する試験ではありません。
天気図が配られて、回答用紙に記入していきます。
「実技1」と「実技2」のちがいはテーマです。
例えば「実技1は台風をテーマとする問題」、「実技2は南岸低気圧をテーマとする問題」といった感じです。
気象予報士試験では「学科(一般)」と「学科(専門)」に合格した場合のみ、「実技」の採点が行なわれます。
気象予報士試験に合格する手順
気象予報士試験は、3回の受験で合格を目指すのがオススメです。
なぜなら、学科試験は一度合格すると、1年以内の試験が免除になるからです。
例えば…
第57回試験で「学科(一般)」に合格
→ 第58回試験:「学科(一般)」は免除、「学科(専門)」と「実技」を受験
→ 第58回試験で「学科(専門)」に受かった!
→ 第59回試験:「学科(一般)」と「学科(専門)」は免除、「実技」のみ受験
免除制度を活用して、1つずつ確実に合格するのがいいでしょう。
ただし1年を超えてしまうと免除は適用されなくなるため、学科試験を再び受けなくてはいけません。
実際に私も第38回試験で「学科(一般)」に合格しましたが、第39回と第40回で「実技」まで合格できなかったため、第41回で「学科(一般)」を受け直しました。
私の受験データ
- 第35回試験(2011年1月) すべて不合格
- 第38回試験(2012年8月) 学科一般合格
- 第39回試験(2013年1月) すべて不合格
- 第40回試験(2013年8月) 学科専門合格
- 第41回試験(2014年1月) 学科一般合格
- 第42回試験(2014年8月) 実技合格 → 資格取得
当時は学科も実技も同時に勉強していたので、各科目の勉強が浅くなっていたと思います。
自分の過去の経験を踏まえて、合格するためにオススメの作戦は1科目ずつ勉強して3回の受験で合格することです。
2022年1月の試験(第57回試験)から受ける場合は、以下のようなスケジュールで合格することを目指します。
合格スケジュール
- 第57回試験(2022年1月)で「学科(一般)」に合格
- 第58回試験(2022年8月)で「学科(専門)」に合格
- 第59回試験(2023年1月)で「実技」に合格 → 資格取得
「学科(一般)」と「学科(専門)」は順序が逆でもOKです。
参考書や実際の問題をチラ見して、取っ付きやすいほうから始めると良いと思います。
気象予報士試験の過去問は気象業務支援センターのホームページに掲載されているので参考にしてください。
合格までの勉強方法
基本的な私の勉強方法は以下の通りです。
勉強方法
- 参考書を読む
- 問題集を解く
とてもシンプルです。
まずは参考書を読みます。このとき、わかりやすい内容の場合は多く読んで、難しい内容の場合は少なく読んでいました。
例えば…
「学科(一般)」の【降水過程】は割と読みやすかったので、サクサク読んですぐに問題集に移っていました。
一方、【大気力学】は難しかったので、「気圧傾度力」の範囲だけ読んだら「気圧傾度力」の問題だけを解くようにしていました。
「気圧傾度力」の範囲が終わってから「コリオリ力」に移ります。
これをひたすら繰り返していました。
試験に受からなかったときは、「学科(一般)」「学科(専門)」「実技」をすべて並行して勉強していたので、頭が混乱していた時期がありました。
科目間で共通する内容もありますが、一旦はどれか1つの科目にしぼって勉強したほうが、うまくいった気がします。